昨日、施設に入っている父から電話があった。

父は耳が遠いので、電話での会話は難しいので、最近は私の方からかける事はほとんど無く、たまに父から掛けてくる場合は、一方的に父が話すだけ。

「〇〇が欲しい、送ってくれ。」とか「荷物届いた。」とか。

私が「〇〇は無いかも。。。」とか「それ、どういうの？」とか言っても聞き取れていない。
だから、ひたすら要望の物を探す。
そして手紙で「これしか見つかりませんでした。」と添えて送る。

今回の電話は。。。
「今から施設の人から電話が行くから聞いてくれ。それだけだ。」と言って電話は切れた。

「え？どういう事？」と言ったところで無駄。

すぐ施設から電話がかかってきた。
「〇〇〇〇さんの娘さんの携帯ですか？」って。

何事かと思って、緊張する。

父の帯状疱疹からの神経痛が良くならないので、診療所では無く病院に連れて行ってくれたそう。
そこでレントゲンを撮ったら、心臓に水が溜まっているらしい。
緊急では無いが、循環器科に診てもらったほうがいいと、言われた事の報告を受けた。

緊急では無いので、施設には３月いっぱいで４月からは自宅に戻る予定なので、その時循環器科に診てもらったほうがいいという内容。

心臓に水が溜まってる？　でも緊急では無い？

どういう事かと、ネットで調べてみたら高齢者になると、よくある事らしい。
つまり心臓の機能が弱ってきて浮腫むというか心臓を包む膜に水が溜まる事らしい（ネット調べ）

93歳、心臓も十分使っているしね。

緊急ではないというし、３月いっぱいは、施設に居られるから安心だ。

その後、自宅に戻っての一人暮らしの生活となる。

４月に専門の病院で診てもらい、それから。。。

心臓に水が溜まるというのが、高齢者にはよく見られる症状となって、特に入院する必要がないとなったら。。。
病院は治療の必要が無いとなったら入院させないだろう。

「ご家族がよく見てやってください。」と言うだろう。

でも一人暮らしの老人。

心臓に水が溜まると検索すると心不全とか出てくる。

心不全で亡くなる可能性のあるある老人を一人にしておくのは。。。

一体どうしたらいいんだろう。。。

こちらに連れて来て、こちらで施設に入れた方がいいのかとも考えて、こちらに近い施設をネットで検索してみる。

あの歳で環境が変わるのは、かわいそうだとも思うが。。。

今まで面倒を見てくれていた叔父（父の弟）たちも歳をとり、父に言わせると「俺よりボケて心配だ。」そうだ。
もうあてには出来ない。

でも、子供の都合で親の住む場所を変えていいものかとも思う。

春になり、庭の草花の世話をしながらのんびり過ごす父の生活を奪うのもかわいそうだと思う。

動けるうちは、好きなようにさせてあげたい。

子として、私は一体どうしたいのか。。。

どうしたものかと頭を抱えている。

私一人で悩んでもと思い、施設からの報告内容を妹にもLINEした。

「了解。お疲れ様。」と返信が来た。

おいおい、これだけ？

ちょっとムッとしたが、今、あ〜だこ〜だ悩んでも仕方ないことなのかも知れない。
診察を受けて、父の考えを聞いてから考えればいいことなんだろう。

ついつい先走りすぎて余計な心配をしてしまう。（長女の性分か）

以前、父の診察に付き添った時、「家族がちゃんと見てやらなきゃダメだろう！」とおじいちゃん医師に怒られたことがある。

それがトラウマのように私の心に残っている。

すぐ駆けつけることができない距離に住んでいる負い目。
ちゃんと親の世話が出来てない負い目。

これがずっしきりきている。

父は「子供たちには面倒をかけない。」とよく言っていたが、正直、そうも行かない年齢になってきたんだと思う。

離れた地に住んでる親の介護のため、別居している友達もいる。

私はそこまで自分を犠牲にできない。（彼女は犠牲だと思ってないと思うが。。。）

人生100年って言われているが、100年生きるって、本当に幸せなんだろうか。

93歳の父の心情は、私はまだ経験してないからわからない。

でも、高齢の親を持つ子の心情はわかる。

私が90歳過ぎて100歳近くになったら、子たちはいろんなことで心配するだろう。

そのまま一人暮らしさせていいのか、施設に入れた方がいいのかと。。。

兄弟同士で、親の様子を見に行く順番決めたり、自分ばっかりなんて不満を感じたり。。。

どんなに大好きな親でも、それが永く続けば、自然と出てくると思う。

冷たい言い方だが、そういうものだろう。
そして、これから私の心配事が本格化するんだろう。

そしていつかは私自身も、子供たちの心配事のひとつになるんだろう。

ここにつらつらと、自分の想いを綴ったら、少しスッキリした。

成るように成る。
自分の出来ることをやるだけ。