二杯目のワイン

60代主婦の日常のつぶやきです。

耳の遠い父との連絡手段に苦労する

父と連絡を取り合うのが、本当に不便。


これじゃあまるで江戸時代。いや、明治時代にしておこうか。


父を1泊だけど自宅に帰らせるために、4月末の帰省を考えて、施設にいる父に手紙を書いた。


耳が遠いので電話では、私の言っていることは通じない。
父が一方的に話すことは出来るが。


手紙を読んだ父から、
「手紙を読んだが、帰省する日を1週間延ばしてほしい。庭の山椒の収穫をしたいから。」と一方的な電話が来た。


山椒収穫なんて。。。誰も居ない家の庭なんてどうなっているか。


1週間後だと、私の予定があって都合が悪い。
それを電話で言っても父は聞き取れない。


「私の都合の悪い日を除いた日の1案、2案を提案して、どちらにしますか?」と電話のメッセージ機能で送った。
メッセージに気づいて、見れているんだかいないんだか。。。


数か月前はメッセージを見れていた時もあった。
でも今は分からない。
しょっちゅう使わない機能は忘れてしまう。
私だってそうだから、90代の父ならなおさらそうだろう。
決して認知症を患っているわけではないが、年齢によるボケというのは、どうしようもない。


なので、手紙でも帰省日の1案2案を送った。5日間くらいはかかることを想定して。


その間、何度か父から電話があった。
あ、メッセージ見れたのかな?と思ったが、私のメッセージの知らせを私からの電話と勘違いして、「何か用か?用がないなら切るぞ。」という内容。


用件なんて言っても聞こえないじゃん!とは思いつつ。


とりあえず、手紙が届けば、伝えたいことが通じると思って、返信をじっと待つ日々。


せめて、耳が遠くなかったら、こんなに苦労しないと思う。
年を取ると耳が遠くなる人は多いが、100歳近くても、普通の声のトーンで会話できる人もいる。
うらやましく思うが、あれは持って生まれた体質なんだろうか。。。
それとも、補聴器でカバーできるものなのか。


私は、父を見ていて、補聴器だけは、いくらかかってもちゃんとした物を購入しようと、老後予算に入れている。


でも、今ほど耳が遠くなっていない時、父が言っていた。
「耳が遠いと、いろんな雑音聞こえなくていいぞ。」と。。。


そして私も安心していた部分がある。
「実家の父は、電話での勧誘、オレオレ詐欺にぜったいひっかからないわ~。」と。