二杯目のワイン

60代主婦の日常のつぶやきです。

歯のホワイトニングと読んだ本

先日の(と言っても1週間くらい前)歯科検診の時、「何か気になる事ありますか?」と尋ねられ、絶対相談しようと思っていたことを聞いた。


「歯のホワイトニングしたいと思ってるんですが、出来ますか?」と。。。


私の歯は黄色い。
正直、これがコンプレックス(のひとつ)


歯が白くなると言われる歯磨き粉を使っているが、やはり市販品はそれほど効力があるとは思えない。


5,6年くらい前に、以前通っていた歯科医で、歯科衛生士さんに勧められて、施術でホワイトニングをしたことがある。(思わず勧めたくなる黄ばみだとも言える)
おかげさまでそれなりの成果が出て、やった当初は鏡で自分の歯を見ては、満足した気分になった。
でも、次第に元に戻っていくもので(それはちゃんと説明を受けて理解していた)、今となっては以前に戻っている。


正直、もう60代でもあるから、今更歯を白くしても。。。と思う事は思うが。。。


実は、この年齢になってこそ心がけている事がある。
それは、口角をあげての笑顔。
黙っていたら、口角は下がりっぱなしだし、ほうれい線より怖いマリオネット線が目立ってくる。
それをごまかすためには、口角をあげた笑顔が必須。
そうすると、自然に歯も見えることになる。


最近撮ったの私の写真は、何とか口角が上がって口周りのたるみはごまかされている。
しかし、歯の黄ばみが気になる。
芸能人の極端な白を望んでいるわけではない、自然な白さ。


今度の歯医者さんで、もう一度ホワイトニングに挑戦してみようと思った。
出来れば、ホームホワイトニング。
自宅で自分でやる方法で、緩やかに効いて、戻りも緩やかだと言われている。
それに薬剤さえあれば、気になった頃にまた自分で出来る。


っと言うことで、ホワイトニング用のマウスピースを作ってもらって、ホームホワイトニングを始めた。
保険診療じゃないので、実費33000円。


夜寝る前に薬剤を付けたマウスピースをはめて寝るだけ(実際は2時間以上の装着でいいらしい)
私は、普段歯ぎしり保護用のマウスピースを付けているので、就寝中につけていることに違和感無いので、ずっとつけていられる。
とりあえず、2週間と言うことだが、だいぶ白くなってきた。


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図書館で予約していて、ようやく順番が回ってきた本

『にぎやかな落日』  朝倉かすみ


北海道に住むおもちさんは84歳。夫は3年前に要介護3で特養に入っていて、現在一人暮らし。東京に住む娘は毎日2回電話をくれる。近くに住む長男の嫁が買い物に連れて行ってくれたり、いろいろ気にかけてくれている。
おもちさんは、明るくて社交的。持病があるらしいけど、本人元気。
そんな84歳のおもちさん目線で、物語が語られていく。
娘が、自分の事をあかんぼ扱いするのにムッとしたり、どこも痛いとこないのに、食べ物制限されて癇癪おこしたり、「あれ?」って忘れちゃうこと多くなったり、時々もやがかかったり、何言ってるか分からないけど、分かったふりしたりと、多分あるあるなことなんだろうけど、84歳のおばあちゃんは、あ~こんな事思ってるんだって新鮮な思いで読んだ。


要介護2に認定されて、「なんで動けないお父さんが要介護3で、どこにでも一人で行ける私が2なのよ!」と怒ったり、娘に施設を勧められるくだりは、せつない話なんだろうけど、娘との会話が面白くて思わず笑ってしまった。
また、一人で、お父さんの特養にお見舞いに行って、お父さんの大好きなプリンを食べさせながら昔話するシーンは、ホロッとした。
コロナが流行り、外出も面会も出来なくっても、手紙を書きまくったり、口紅はいつも忘れずつけていたり、施設のお友達との会話を楽しんだり。。。
明るいおもちさんの言動に思わず笑ったり、老いていく寂しさにせつなくなったり。。。
今日も一日幸せ者でした。ありがとうネ。と言ってベットに入るおもちさん。
おもちさんの人生の最晩年の生活を、それでも自分らしく過ごしている様子に、胸がつまされる思いがした。


長々と感想を書いたが、とてもいい物語で、一気に読んだ。
そして、施設に入っている父のことを思った。