二杯目のワイン

60代主婦の日常のつぶやきです。

実家帰省サバイバル その4

(前回からの続き)


書けば書くほど愚痴になる。


父とは耳が遠いので、大声になる。
そして、耳が遠い人の特徴なのか、やたら声が大きい。


外を歩きながら話などしたら、ご近所中にまる聞こえ。
「ここの家はなぁ〜。。。。」と内緒話が内緒話にならない。
私は、相槌も何も打たず、己を消す。
「なんだ、お前ついて来てないかと思った。」と言われるくらい自分を消す。


施設からの荷物をほどき、片付ける時も、便利なようにと、気をきかせる事はせず、元あった父が決めた場所に戻すようにした。


それなのに、あれがないこれがないと私を呼びつけて探している。


「ほら、お父さんがここにって書いたんだよ!」と、次第に私の声も高くなる。


しまいには、「入所するときは一人で荷物まとめたのになぁ〜」と!


「何言ってんの!私が来て荷物まとめたでしょ!」っと声を荒げてしまった。


わざわざ手伝いに来たのに、すっかり忘れられて、一人でやった気になってるなんて。。。


私の憤りに「あ、そうだった!失礼しました。」と言ってくれたからまだ良かった。


父は自分がボケているとは思ってない。
ただ耳が遠いだけ。と言っている。
でも、病院の対応や、業者さんが「使い方の説明の時、娘さんもしくはヘルパーさんを!」と言われたのがカチンと来ているらしく、「バカにして。。。」とご機嫌斜め。


プライドはしっかりある。
そして、いろんな事が一人では出来なくなっている事に、父自身が不安なんだと思う。


そこはケアマネさんは扱いがうまいなぁ〜と見ていた。


父の今後のサポートについての話は、ケアマネさん、ヘルパーさん、デイサービスさん、介護器具レンタルの方4人が来て、父と私を入れた6人で話し合いが行われてた。


私は、あ〜父のサポートにこんなにいろんな人が関わってくれてることに感謝の思いだった。


父も自分の希望を話し、私も家族としての希望を話し、これからどうなるかわからないが、やっていくしかないなと思った。


来月には妹が様子を見に帰省してくれることになった。


「私は今度いつ来たらいい?」と尋ねたら、
最初のうちは「ん?8月のお盆だろ?それで大丈夫だ。」と言っていたが、
帰り間際に「5月にはYちゃんが来るから、私6月に来ようか?」と尋ねたら、
「え、来てくれるのか?」と。。。


あ〜、6月も来るのか。。。と内心思ったが、やはり心配だから。


風呂には入れない、家と父とのメンテナンスであたふたし、父との会話で伝わらずイライラすることも多く、布団は硬くて節々は痛くななるし、これでもかと言うくらい疲れた5日間だった。


最終日は、それほど酷くなかったがゆる便だった。今までバリウムを飲んで下剤を飲んだ時以外、そんな便は出た事ないのに。。。(汚い話で失礼)


帰った当日の夕食は外食の予定だったが、その気力もなく「外食パス、まっすぐ帰りたい。」と夫にLINE。
夫が新幹線の到着駅まで迎えに来てくれた。
なんとか帰り着いて、ビールを飲んで久しぶりのお風呂に入って寝た。


家の布団がこんなに寝心地が良いなんて、改めて実感した。


次の日はすっかり疲れは吹っ飛んでいた。
あんなに節々が痛かったのも治った。
やっぱりお風呂と、寝心地のいい布団は偉大だ。


ただ父はちゃんとやれているだろうかと心配はつきまとう。



最後までお付き合いいただきありがとうございました。