二杯目のワイン

60代主婦の日常のつぶやきです。

未熟だった自分を思い出し、胸がうずく

さっき買い物帰りに、うちではないマンションの前に停まっていた車が駐車違反のステッカーを貼られているところを見た。


その車は、駐車ランプが点滅していて、きっとすぐ戻るつもりだったんだろう。


お気の毒に。。。


こういう場面に遭遇すると、私の胸の奥がちょっと疼く。


昔、当時住んでいたマンションで、車で訪ねて来たママ友が、駐禁切符を切られた。


「駐禁切符切られちゃったよ~。」とそのママ友が言った時、「あらまぁ~!!」と言っただけの私。
金額は忘れたが、1万以上だった気がする。


後になって、せめて半分出すよって言わなかったんだろうと、悔いた。


その後のママ友との付き合いに支障が出ることは無かったが、もしかして引っかかるものを感じたかもしれない。


ほんと、私は気が利かない人間だった。


いろんな事に気が回らないと言うか。。。


昔の事は忘れてしまう方だが、昔の事を思い出すような出来事があった時、ちくっとするようなモヤっとするような胸の疼きを感じる。


この間、ドラマを観ていて、友達とのルームシェアを自分に彼氏が出来て結婚するからとルームシェアを解消する場面があった。


20代当時、友達ではないが妹と一緒に住んでいた。


そして私は、結婚するからと、当時就職したばかりの妹を追い出した。
追い出したという言い方すると、ほんと胸が苦しくなるが、実際そんな状況だ。


もちろん、妹のアパート探しに付き合ったが、それほど親身じゃなかった気がする。
だって、妹が一人暮らししたアパートの記憶がほとんど残っていないから。


私は昔から薄情な人間だった。
字のごとく、情に薄い。


私は、しょっちゅう妹の愚痴を述べているが、私も相当なものかもしれない。


小学1年の通知表に、担任の先生からの言葉。
『まじめな性格で、言われたことはちゃんとこなします。ただ自分から率先してやろうとしません。』
ちょっと言い方は違っていたけど、そんなことだと思った。


真面目で気が利かない人間。
これ私の性格を言い当てていると思う。


そして私が歩んできた数十年の間、いろんな人と知り合って、いろんな人と関わって来た。
時として、「なんでこんなに私に親身になってくれるの?」「なんでそんなに優しくしてくれるの?」と思うことが何度もあった。


私だったら、そんなに面倒見よくできないと思っているから、優しくしてくれる人に、驚きを感じることが多かった。



ありがたいことに、私は優しい人に恵まれて来たと思う。
こんな私なのに、意地悪をされた経験がない。(思い出せないのかもしれないが。。。)


そして自分自身、オトナとしての未熟さを感じた。
その度に、人に対しての接し方を学んできたように思う。


ただ還暦過ぎてから、そんな今までの自分の未熟さに、あ~悪いことしたなって思い、せつない気持ちになる。
それでも、過去を振り返る方ではないので、前向きに成長していると思うようにしている。


あの頃に比べたら、少しは気が回るオトナになっていると思う。


せめて、年老いて、自分の事でいっぱいいっぱいになるまでは。。。(笑)