二杯目のワイン

60代主婦の日常のつぶやきです。

3、11に思う

野球は全く興味ないが、WBCは気に掛けている。


知ってる選手は大谷、ダルビッシュ、佐々木朗希くらいだが。


今日は朗希くんが先発だというので、最初から見た。


3、11にWBCデビューと言う、感慨深いと言うか。


もう13年にもなるけど、当時のことを思うと、胸の辺りがギュッと締め付けられるような感じがする。


私は、安全な関東にいたから、故郷の悲劇は直接は体験していない。


一人暮らしの父のことだけが心配だったが、連絡もつかず、情報は現地を映し出すTVだけ。


家は高台にあったので、津波の心配はないと思っていたが、あの頃は父もまだ元気だったので外出しているかもしれないと、心配で不安だった。


数日後に「大丈夫だから」と仮説電話からの短い電話がきて、すごくホッとした。


でも、友を亡くした。


彼女は50歳にして、マラソンに目覚め、市民マラソン、青梅マラソンにも出場するくらいになっていた。


マラソンをやっていると聞いたときは、高校時代は、あんなに練習嫌いで、長距離なんて絶対やらないタイプだったのに、、、とびっくりした。


あの日もトレーニングをしていたらしい。


沿岸線を走っていたんだろうか。


見つかったのは、2ヶ月後だった。


ちょうど夫の祖母が99歳で亡くなっての葬儀に夫の実家に帰省していた時、連絡が来た。


トレーニングで着ているジャージ姿で確認されたそうだ。


そうか。。。


当時はその状況を想像する気持ちにもなれなかった。



夏に帰省した時見た故郷の港町は壊滅的だった。


お墓の上に船が乗っかっているなんて、想像もできない景色があった。


当時は、早く時が経ってくれと、そればかり願っていた。


この最悪な状況から早く脱してほしい。


私は、辛いこと悲しいことを癒すのは、時間だと思っているようだ。


でも、そんな単純なものじゃないのかも知れないとも思ったり。


その後に心を病んで亡くなった従姉妹。



13年経った今でも、まだ当時のように活気がある港町には戻っていない。


ただ、まるで要塞のように壁となっている高い高い堤防が張り巡られて、以前の姿はない。


多分当時とは違う景色になるんだろうな。


3月11日になると、やはり思わずにはいられない。